3月 062014
 

スポーツ報知 によると。

 東日本大震災から2か月後に宮城県南三陸町で開局した災害ラジオ局「FMみなさん」と町民の姿を描いたドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」が、実際はリスナーではない仮設住宅に暮らす70代女性を、放送を聴いて励まされている被災者として撮影する過剰な演出をしていたことが5日、分かった。ノーギャラでナレーションを担当した俳優の役所広司(58)はこの日、ブログを更新し、「今後二度と上映されるべきものではありません」と怒りをあらわにした。

 震災後の南三陸町で、住民が開局させたラジオ局が10か月にわたってラジオを放送し続け、町民を勇気づける姿を追った“過剰演出”が発覚した。

 同作を企画・制作した大手広告会社「博報堂」によると、仮設住宅周辺に同局の電波は届いておらず、女性はラジオも持っていなかった。

 撮影スタッフは女性が「夜は音もなく寂しくて、寝付けない」と話したため、女性に同局の放送を録音したCDとラジカセを渡し、後日、女性が普段からラジオを聴いて励まされているように見える場面や「いつも聴いている」と話す場面を撮影した。

 同作の趣旨に賛同してノーギャラでナレーションを引き受けた役所はこの日の朝、所属事務所のスタッフから連絡を受け、激怒。「愕然としました。今後二度と上映されるべきものではありません」とブログに記した。

 「真実の部分は多々あると思いますが、この『ヤラセ』の部分の演出を知っていて作品を完成させた制作側に、大きな責任がある」とドキュメンタリーにあってはならない“ヤラセ”という言葉を使って、製作陣を痛烈に批判した。

 「この作品に参加した人間として、作り手側の志が高かったことは信じています。だからこそ、この作品の身の引き方として不足、欠点のないよう締めくくって頂きたいと心から思っています」と結んだ。

 役所は昨年4月に試写会に出席した際には「この作品のナレーションで参加できて、ありがたく思っています」と話していた。

 映画は昨年4月に公開。その後は市民団体によるホール上映が行われ、6日以降は41回予定されている。製作会社「ワンダーラボラトリー」はこの日、「主催者に中止のお願いをしていく予定です」と話した。

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