8月 062014
 

日刊ゲンダイ によると。

 STAP細胞論文の責任著者のひとり、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長(享年52)はなぜ自殺に追い込まれたのか。理研関係者によると、騒動に発展した2月以降、笹井氏は心療内科に通院し、ハッキリ話せない状態だったという。3月には「副センター長を辞めたい」と申し出ていた。5日に会見した理研の加賀屋悟広報室長は「ストレスを理由に、3月に1カ月近く入院していた」とも明かした。

 笹井氏が自殺を図ったのは、CDBに隣接する医療センター研究棟5階の階段。踊り場の手すりにひも状のものを掛けて首を吊った。同じ建物の2階に研究室を構えていた。

 心理学博士の鈴木丈織氏はこう言う。
「職場での死を選んだのは、理研関係者への強烈なメッセージです。自宅の場合は反省に基づくことが多いのですが、笹井氏の動機は職場におけるジレンマが考えられます。STAP論文に確信が持てなくなったものの、退職は認められないし、周囲への影響を考えれば公然と不正認定を受け入れることはできない。なす術がなくなり、自殺することで暗に不正を認め、自身で幕引きするしかないという心境に追い詰められたのでしょう」

 小保方晴子研究ユニットリーダー(30)は検証実験に取り組んでいる最中。NHKの取材攻勢による負傷というアクシデントを抜きにしても、11月末の期限を待ったところで論文の正当性を証明できないと分かっていたのだろう。それどころか、NHKの検証番組は笹井氏が論文の不備を最初から知っていた可能性を示唆した。しかし、自身は副センター長にとどまり、小保方氏の検証実験に向き合わなければならない。これは針のムシロとなる。

 笹井氏は5通の遺書を残していた。研究室の秘書の机の上に人事課長と総務課長宛て、遺体のそばに置かれたカバンの中には小保方氏とCDB幹部、研究室メンバーに宛てた3通があった。小保方氏宛てには、〈あなたのせいではない〉〈STAP細胞を必ず再現してください〉という趣旨のことが書かれていたという。

■心配な「後追い」

「小保方さんに対する擁護の気持ちが見て取れます。自分はこの逆境に耐えられないが、小保方さんは頑張って欲しい。小保方さんへの恨みが動機ではない、ということを最期の最期まで伝えたかったのでしょう。首吊りは最も手軽で確実な自殺法である一方、日本の最高刑である絞首刑とイコールでもある。自分に最も大きな罰を科したとも言えます。あまりに衝撃的な成り行きに関係者の後追いが心配です」(前出の鈴木丈織氏)

 理研は小保方氏にケア担当の職員2人を充てた。論文の共著者である山梨大の若山照彦教授(47)は訃報に接すると不調を訴え、カウンセリングを受けているという。

 自殺した笹井副センター長は、合計5通の遺書を残していたが、そのうち自殺現場のかばんの中にあった3通は、いずれもパソコンで書いたとみられる。文末には直筆とみられる署名があり、それぞれ封筒に入れられていた。

 小保方さんへの遺書には、<あなたのせいではない><STAP細胞を必ず再現してください>という擁護の気持ちを表すような言葉のほか、<限界を超えた。精神的に疲れました><小保方さんをおいてすべてを投げ出すことを許してください>という謝罪の言葉が記されていたという。

 また、小保方さん宛て以外の別の遺書には<今日、あの世に旅立ちます>と書かれていたという。

 笹井氏の突然の死去でSTAP細胞の検証実験への影響は必至。理研は近く中間報告する予定だが、5日の会見で加賀屋悟広報室長は中間報告について「盆の前は難しく、その後にさせていただければ」と話している。

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